三人吉三<さんにんきちさ>
女装趣味?のお嬢吉三(福助さん)
お坊さんの吉三(松本幸四郎さん)
お坊ちゃまの吉三(染五郎さん)
で、三人の悪党吉三さんってことです。
お嬢が夜鷹から盗んだ百両がいろんな人手に渡り
皆、因果関係で結ばれていた毒っぽい内容です。
節分の夜、百両を手に入れたお嬢の台詞が
「こいつは春から縁起がいいわい~」と言う七五調で気持ちがいい。
観客が身を乗り出して期待感一杯。
雪の場面では舞台と花道にも白い布が敷かれ
黒い火の見櫓とのコントラストが目に強く
その中での福助さんの朱の着物が何とも美しかった。
今回は花道が2本と珍しく、その分座席数が減りますから
減収ですが、太っ腹の国立劇場。
回転舞台や、火の見櫓が舞台の下に入ってしまったりなど演出にも工夫があり
2階席から観ていると、贅沢な飛び出す絵本のようでワクワク。
幸四郎さんの深い言い回しに思わず涙が出そうになり
歌舞伎初心者が一歩前に駒を進めることができた演目でした。
息子はやや退屈気味の所もあったけど、まぁお利口さんで
幕の間の休憩はお土産屋さんを見たり二人でうろうろ。
舞台を所狭しと動き回り、立ち回りもする福助さん
毎日1ヶ月間あの高いテンションを保つ体力と精神力は
並大抵の物じゃぁない。
それにしても豪華キャスト。
飛び出す絵本かぁ、ばななさんの表現力も素敵よっ。
子どもって、何にしても親の影響が大きいと思うんだけど、生の歌舞伎と触れ合う小学生くんって貴重だわ。
目に・・・耳に・・・心に響く・・・。今回の社会見学も豪華満載になりました。
息子くんの感想文も読んでみたいな^^
今日千秋楽の舞台。
詳しくないですが、歌舞伎の演目は人情噺や、時代物、怪談など多種多様で分かりやすい現代言葉の物もありますよ。
怨念とか、親の仇とか結構おどろおどろしいシーンも。
でも一貫して言えるのは、つくす・決して出しゃばらない・耐える
ひたむきな女性が多いということ。
勉強に?なります。
息子曰く「他に子供が観に来ていたけど、一幕で帰ったよ」
僕は我慢できたと言う意味(笑
だから息子の感想は「早く家に帰りたかった」かもしれません^^。